母は置いて行け!

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2泊のショートステイから帰って来た母はいつも通りご機嫌だった。

送って来てくれた担当者には「また明日行くから。」と挨拶していた。

そして母は手を洗わずにベッドへ直行した。

もういいかなと思えて来た。

言い続けるって大変だ。今までも色んな事を諦めてきたし。

施設からの連絡帳を見てショックを受けた。

いつもほぼ同じ内容なのに、昨日は違った。

一日目はよく寝ていたが、二日目の夜中にベッドに座っていたそうだ。

母が「寝られへん。おばあちゃん(母のお母さん)に会いに田舎へ帰ろうかな。」と言ったとか・・

やっぱり母は田舎へ帰りたいという思いが頭から離れないのだ。

母が可哀想になった。そしてまた兄に腹がった。

いったいいつになったら母を田舎へ連れて行くのか?

もうどれだけ嘘をつき続ければいいんだ!

私が娘夫婦と一緒に連れて行くと言うのを、何度も断った兄だ。

だからこの件には口を出すまいと決めていた。

でも今度ばかりは言うべきか?

できれば言いたくない。言わなくても連れて行ってくれるのが一番だ。

どうしよう・・

連絡帳を見せればいいか?

連絡帳を見せてはっきり言おう。

後の事はまた兄が判断すればいいことだ。

連れて行くか、連れて行くと嘘をつくか。

また「足が良くなったら連れて行くから、リハビリ頑張れ。」と言うか。

やっぱり私が連れて行こうか・・

ずっとこの事を考えていた。早くしないと!って焦ってしまう。

手押し車があればまだ一人で歩ける。

なんとか今のうちに・・

色々考えて、暗い気持ちになってきた。

一緒に住んでいるが為に、余計なことも考える事になる。

トイレへ行くと床におしっこの溜まりが出来ていた。

トイレットペーパーが手洗い器のところに置いてあった。

床が濡れている時は、ズボンも濡れているはずだ。

トイレ掃除をしながら、また母の事を考えた。

私が引っ越す時、母も連れて行ってあげようかと何度も思った。

娘夫婦は嫌とは言わないだろう。

私が母から離れる為の引っ越しでもあるのに、連れて行くべきではないとも思う。

母が可哀想に思えるのだ。

あと何年生きるか分からないが、今の母を見ていると寂し過ぎる。

母の人生だから私がつべこべ言う必要はないのだけど・・

引っ越せば母の世話から解放される。

トイレ掃除もしなくて済む。

尿臭に悩んでイライラしなくてもよくなる。

もう解放されなければ・・・

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何故こんなに悩むのだろう。

やっと家を出て母から離れられるのに。

・・・悩むな。母は置いて行け!自分優先でいい。・・

心の中で自分で自分に言い聞かせる。